【日本酒と水-2】

新潟に軟水地帯が多いのはなぜ?
日本酒にとって大切な原料の一つは水。水の中には様々な物質が溶け込んでいます。その中でもミネラル分、特にカルシウムとマグネシウムの量を硬度という数値で表し、硬度の高い水を硬水、低い水を軟水と呼んでいます。水の中ではミネラル分は電離してカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどとして存在します。蒸発した水が集まってできる雨や雪には、はじめはほとんど何も溶け込んでいませんが、大気中や地上に降った後、また地下に浸透して地中を流れるうちに、さまざまな物質が溶け込んでいきます。河川水や地下水に溶け込んでいるカルシウムイオンやマグネシウムイオンは主に地層に存在するものですから、地下水が流れる地層にカルシウムやマグネシウムが豊富に存在し、水が地下に長くとどまるとこれらのミネラル分が多く含まれるようになります。日本は全国的に降水量が多く、河川が短く急勾配なので、地域における河川水や地下水の滞留時間は短くなります。特に日本海側は降水量が多いため、日本海側の河川水や地下水は軟水地域が多くみられます。新潟県内でも一部の地域を除き、地層中にカルシウムやマグネシウムが特別に多い地域はなく、河川水や地下水の滞留時間も短いので、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの濃度が低く、軟水が多いのです。

【参考・引用文献】新潟清酒達人検定公式テキストブック(新潟日報事業社)


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